最難関のリーダーシップ――変革をやり遂げる意志とスキル
ハーバード・ケネディスクールで25年間
「最も影響を受けた授業」に選ばれ続ける
ロナルド・A・ハイフェッツ教授、10年ぶりの最新刊!
技術や経験を総動員しても、なぜ解決できないのか?
これまで成果を上げてきたやり方が、なぜ通用しないのか?
――理詰めで答えが得られないときが、リーダーシップの出番だ。
「あふれるほどの技術や経験を投じても解決できずにいる大半の問題が、“適応課題"である。
だが大半の人々は、技術や経験で解決できる“技術的問題"と思い込み、問題は残り繰り返される。
“適応課題"では、当事者が現実を直視し、喪失や恐怖を受け入れ、変化に適応しなければならない。
そういう理詰めで答えが得られないときが、リーダーシップの出番だ。」
ノーベル平和賞受賞の大統領、グローバル企業CEO、各国各界の変革者と共に検証を重ねた
超実践的リーダーシップ論「アダプティブ・リーダーシップ(Adaptive Leadership)」。
企業合併から組織再編、人材育成、文化構築、イノベーションに至る多様な問題に対処し、
本当に大切なことをやり遂げる「意志とスキル」を、35年の研究・実践に基づいて伝授する。
ロナルド・A・ハイフェッツ(ハーバード・ケネディスクール上級講師)
独創性に富んだリーダーシップの教育と実践法が世界中から高く評価され、
日本でも2013年放送「リーダーシップ白熱教室」が大きな話題に(NHK教育テレビ)。
IBM、マイクロソフト、マッキンゼー、世界銀行、CIAなどのアドバイザーも務める。
本書の原書The Practice of Adaptive Leadershipは11万部突破ロングセラー。
出版社からのコメント
(以下、「日本語版への序文」より一部抜粋)
これまで約35年にわたってハーバード・ケネディスクールの教壇に立ち、ビジネス、教育、政府、病院、NPOのリーダーシップの実践者たちとともに、彼らが抱える様々な問題について議論してきた。また世界中の営利・非営利・公共の現場に赴き、リーダーたちが自分にとって最も大切な問題を前進させ、人と組織をまとめ動かせるよう支援してきた。私のクライアントや卒業生の中には、大統領、首相、国際的な非営利団体や企業のCEOやエグゼクティブが含まれている。
彼らとの素晴らしい経験を通じて私が信じていることは、あふれるほどの時間、エネルギー、技術、経験を投じても、私たちがなお解決できずにいる問題のほとんどが、「技術的問題」ではなく「適応課題」だということ。そして、私がこれまでのキャリアを通じて見てきた彼らの失敗の最大の原因は、向き合っている問題が「適応課題」であるにもかかわらず、それを「技術的問題」として扱ってしまうことだ。
「技術的問題」であれば、これまで成果をあげてきた経験や専門性、さらには私たちの文化、伝統、組織、科学から蓄積された知識を使って問題を解決することができる。こうしたやり方は、誰の痛みも伴わず、犠牲も想定でき受け入れられる。だからほとんどの組織が、直面している問題を適切に診断することなく「技術的問題」と断定し、技術的解決策に飛びつき、そして問題は残り繰り返される。
それに対して「適応課題」は、経験や専門性だけでは前に進まない。社会やコミュニティや組織の人々が大切にしている価値観や信念を明らかにし、彼らが変化に適応できるように戦略的かつ政治的に対処することが求められる。それは厳しい現実を直視し、価値観の一部を手放して優先順位をリセットし、過去の忠誠心を見つめ直し、一時的な痛みや失望や恐怖に対処するよう突きつけることである。
誰も好んでやりたいとは思わないだろう。相手に痛みをもたらすだけでなく、自分にもキャリアや生活の危機を招くことになる。だが古今東西の歴史が物語っている通り、誰かがやらなければ、国家、社会、コミュニティ、組織は変化に適応できず、崩壊してしまう。だから、リーダーシップとは最も危険で、最も価値ある行動なのだ。
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