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人生のヒントになる本

「ラクして速い」が一番すごい

PwC、マーサー、アクセンチュアといった世界的な外資
コンサルティング会社で、著者が一貫して行ってきたことは
「人の目利き」だ。

著者の松本氏は、24年間で5万人以上のクビ切りを手伝い、
その一方で、6000人を超えるリーダー・幹部社員を選抜してきた。


優秀なエリートには共通点がある。
彼らは「真面目に、我慢して、一生懸命」ではなく、
ラクして速く」をモットーに、効率よく結果を出し続けている。

まじめさと仕事のパフォーマンスは比例しない。

結論を言おう。努力はいらない。
ラクして速く仕事をするほうが、結果が出て、
さらに人生の選択肢も増える。


この事実はごく一部の優秀なエリートしか知らない。

ラクをする〞とは「手抜きをする」「適当にする」
ということではない。力の「入れ所」と「抜き所」を押さえ、
ムダな仕事を減らすことだ。

この心がまえを持ち、日々の仕事にとり組めているかどうか。
それが、リストラされた5万人と選抜された6000人の「差」だ。
両者の対比から浮かび上がる
「仕事に効く具体的なテクニック」を紹介しよう。

★本書の構成
第1章:一発で決める

・「長い1回」ではなく、「短い10回」をスピーディに
・100点を目指すより、「60点の出来」で突っ込ませる
・ロジカルに話すより、「重要なことは何ですか?」と聞く
報連相ではなく、〝ソラ・アメ・カサ〞で確認する
・じっくり考えるより、一字一句すぐ確認する
・〝自分の〞価値観より、〝会社の〞価値観を賢く利用する
・論理的に分析するより、逆張りで考える
パワポは本文ではなく、「パンチラ」から着手する
・刺さるパワポのコツ:「打ち合わせ」「プレゼン」「講演」の場合
パワポをきれいに見せる色使いとフォントの基本
・エクセルデータの確認は、この「2ステップ」で!
・エクセルは「11センチ×18センチ」の大きな電卓でチェック
・文章は目で追うより、声に出して音読する

第2章:スパッと割り切る
・「やりたい仕事」は捨て、「勝てる仕事」に注力する
・仕事は「緊急度」より、「成果が出る」を優先
・60分を超える会議には参加せず、重要アポを入れて堂々と出ていく
・うまくやるコツより、「普通の人と一番違うポイント」を聞く
・「自分1人の仕事」より、「相手がいる仕事」から着手する
・一生懸命やるより、先にしっかりゴールを描く
・「落としどころ」よりも、あえて「理想の姿」を追い求める
・仕事の依頼時は「作業」より、「作戦」を伝える
・「形容詞・動詞」より、「名詞・数字」をどんどん使う
・メールはすぐに返事せず、見れないようにして「チラ見」を防ぐ
スマホは「フリック入力」より、音声入力の「Siri」を使う
・室温より、「二酸化炭素濃度」の調整で集中力アップ

第3章:抱え込まない
・苦手な仕事より、得意な仕事を人に振る
・どんなにイヤな仕事でも、まず「わかりました」と言う
・「やらせてください」と言わず、「過去・現在・未来」の3点セットで語る
・1日を8時間ではなく、6時間で考える
・〝昇る人〞は仕事ひと筋ではなく、「ムダ」を愛する
・整理整頓の前に、9割捨てる
・ファイル・フォルダをつくる前に、用語集をつくる
・〝水戸黄門作戦〞で上司の横やりに対処する
・打ち合わせはメモより、ホワイトボードにまとめる
・対面会議ではなく、電話会議を活用する

第4章:組織の「壁」を利用する
・「壁」を壊すより、安全地帯として利用する
・〝表の組織図〞にダマされずに、〝裏の組織図〞で本当のキーマンを見つける
・そのまま伝えるより、「欲」に訴えかけて動かす
・根回しはccメールではなく、直接送る
・仕事は「巻き込み」より、「共通の敵探し」でうまくいく
・「これでよろしいでしょうか?」より「こうしましょう! 」とはっきり言う
・根回しは「縦」だけでなく「横」もある
・仕事のできない3タイプにはこう対応する
・「自分がやった」とは言わず、〝ダチョウ倶楽部〞の法則でアピールする
・キーマンより、事務スタッフに頭を下げる
・ランチは1人で食べず、思い切って偉い人を誘う

第5章:自分で「できる」ようになる
・実力より先に、「できる人」という認知をつくる
・実績を積み上げる前に、〝虎の威〞を借りる
・やさしい人ではなく、気難しい人をメンターにする
・同業ではなく、異業種の成功法則をパクる
・自分の好きなところではなく、嫌いなところで差をつける
・月曜ではなく、水曜の昼にスケジュールを練る
・上司に確認する前に、「SL理論」を思い出す
・教わるのではなく、モノマネをする
OJTは社内だけでなく、社外からも受ける
・行動計画は細かくではなく、小さく簡単に

著者について

松本利明(まつもと・としあき)

人事・戦略コンサルタント
〇HRストラテジー 代表
○日本人材マネジメント協会(JSHRM)執行役員

外資系大手コンサルティング会社であるPwC、マーサー ジャパン、
アクセンチュアなどを経て現職。5万人以上のリストラを行い、
6000人を超える次世代リーダーや幹部の選抜・育成に関与する。
その中で、「人の持ち味に合わせた育成施策を行えば、人の成長に2倍以上差がつく」
ことを発見し、体系化する。

そのノウハウを、クライアント企業にはマネジメントの仕組みとして、
社員には具体的な仕事術へと落とし込み提供。
24年間で、外資系・日系の世界的大企業から中堅企業まで、
600社以上の人事改革と生産性向上を実現する。自らもその仕事術を実践することで、
スタッフからプリンシパル(部長クラス)まで8年という驚異的なスピードで昇進する。

現在は、企業向けのコンサルティングに加え、
「すべてのムダをなくし、自分らしく、しなやかに活躍できる世界」にするため、
「持ち味の見つけ方・活かし方」を、ビジネスパーソンのみならず学生にも広めている。
「仕事術」「働き方」などのテーマで、メディアへの寄稿多数。
また「日本企業の働き方・賃金改革の在り方」について、
英国放送協会(BBC)から取材を受け、その内容は全世界に配信された。
著書に『「稼げる男」と「稼げない男」の習慣』(明日香出版社)、
『部下こそ上司にリーダーシップをとれ』(クロスメディア・パブリッシング)がある。

 

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