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人生のヒントになる本

過労死にならないためにできること 会社や仕事につぶされない働き方・休み方

過労死につながる3つの主要因とは

長時間労働が続き、血管・脳・心臓に負担がかかって死に至るという場合と、「うつ病」などになって自殺する場合があります。これが「過労死」と言われているものです。

仕事量が多くて長時間労働が続くと、血圧の上昇に伴い、脳や心臓の病気になったり、「うつ病」になりやすくなるという研究結果が出ています。
ですから労働時間の目安が定められているわけですが、長時間労働に加え、「ハラスメント」などが加わると、なおさら体の病気や「うつ病」になる可能性が高くなります。

ハラスメントについては、上司によるパワハラ、セクハラ、同僚や先輩からのいじめ(モラルハラスメント)などがありますが、ハラスメントというのは人権問題です。したがって、会社に掛け合った場合、会社はそれを改善する義務がありますが、事を大きくしたくないために「見て見ぬ振りをする」という対応をしてしまう会社も見られます。会社の体質として、そういうことが常態化しているようですと、そこに見切りをつけるという選択肢も持っておいてほしいと思います。

大切なのは、あなた自身なのですから。
仕事や会社、正社員の身分などではないと考えてみて下さい。

出版社からのコメント

過労死の調査研究で、労災になるような過労の原因として

(1)仕事の量が多く、質的にも大変で長時間労働になっている
(2)仕事上の人間関係の悪化(上司、同僚、部下、顧客など)
(3)昇進や転勤、配置転換などで仕事の内容が変わり、適応できない

の大きく3つに分かれると考えられます。

本書の第2章では、(1)〜(3)の原因別に過労による疲労からうつ病などを発症した例・回避できた例を紹介しています。自分の場合と比較しながら、どう対処したらよいかを一緒に考えていきましょう。
もし、自分が仕事で大変な目に遭っていたとして、原因がわかったら、過労で倒れる前にどう対処すればいいかのヒントになればと思います。
その人のタイプ(内因)と、環境的な要因(外因)によって、過労の症状はさまざまで、時にはそれらが複雑に絡み合って現れます。
case1〜3は、主に1の長時間労働が過労の要因となった例です。人事辞令での昇進や、上司の仕事の振り分けなどが原因で、仕事の量が増えて過労になってしまった事例を解説しています。
case4〜5は、主に2の人間関係が過労の要因となった例です。職場の同僚や部下、上司からの圧力やハラスメントが原因で精神的にひどく消耗してしまった事例を解説しています。
case6〜7は、主に3の仕事内容と自分の適性や能力が合わなかったことが過労の要因となった例です。仕事に対する不適応が原因となって、精神的に追い詰められて過労になってしまった事例を解説しています。

対応策はとにかく残業時間を減らすことが一番ですが、疲労兆候を見逃さないことです。特に「不眠」が出ていないか気をつけておくことが大事です。
危険なサインが見られたらすぐ会社に相談して下さい。相談しても取り合ってくれない場合は、自分の身は自分たちで守るしかありません。
「過労になっている」と気づかないうちに追い込まれて発病してしまうケースも多いので、第2章のケース事例を参考に、自分が知らず知らずのうちに追い込まれていないか振り返ってみて下さい。

 

 

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