「ラクして速い」が一番すごい
リストラされた5万人、選抜された6000人。
その「差」は何だったのか?
PwC、マーサー、アクセンチュアといった世界的な外資系
コンサルティング会社で、著者が一貫して行ってきたことは
「人の目利き」。24年間で5万人以上のリストラを行う一方で、
6000人を超えるリーダー・幹部社員を選抜してきた。
本当に優秀な人は、いったい何をやっているのか?
「必死に作った書類を見てもらえない」
「やり直しが多い」
「会議で反対されやすい」
一生懸命仕事に取り組んでいるのに、なぜか報われない人がいます。
まじめさと仕事のパフォーマンスは比例しないのです。
結論を言います。努力はいりません。
ラクに速く仕事をするほうが、結果が出て、
さらに人生の選択肢も増えるのです。
この事実はごく一部の優秀な人しか知りません。
その人は黙っているので広まらないのです。
「能力があり、仕事ができる」から活躍しているのでは
ありません。
「ラクに速く仕事をしている」から能力が上がり、
チャンスをつかんでいるのです。
〝ラクをする〞とは「手抜きをする」「適当にする」
ということではありません。
力の「入れ所」と「抜き所」を押さえ、
ムダな仕事を減らすことです。
この心がまえを持ち、日々の仕事にとり組めているかどうか。
それが、リストラされた5万人と選抜された6000人の「差」です。
★本書の構成
第1章:一発で決める
仕事の生産性とモチベーションを一番下げるのは
「やり直し」です。あなたが作業スピードを上げても、
「あなたの責任ではない」手戻りが発生したり、
チェックミスがあってはたまりません。
この章では「一発で決める」コツを紹介します。
第2章:スパッと割り切る
スパッと割り切るには2つのコツがあります。
1つは「仕事のツボ」を押さえ、スパッと割り切ること。
もう1つは自分の持ち味に合った価値の出し方を知ること。
すると、自分の得意でない仕事、誰がやっても変わらない仕事は
入ってこなくなります。
第3章:抱え込まない
やりたくない仕事や他人のノルマの不足分が
まわってくることもあります。
仕事の決定権を持つのは上司。NOが言いにくい日本で、
仕事の総量をどう減らし、抱え込まないようにするか。
そのテクニックを伝授します。
第4章:組織の「壁」を利用する
仕事は自分1人、自分のチームだけでは完結しません。
取引先や他部署と連携し、進めていく必要があります。
しかし、組織の「壁」によって、
仕事の生産性が落とされることもあります。
「壁」を壊すのではなく、「壁」を利用し、生産性を上げるのです。
第5章:自分で「できる」ようになる
なぜ、あなたの生産性は上がらないのか。
上司や先輩の指示に従っても、成果が出るとは限りません。
彼らが眉間にシワを寄せ、ムダな努力をしているなら、
頼れるのは自分のみ。ラクして速く、そして自分らしく
仕事ができるようになる方法を紹介しましょう。
著者について
松本利明(まつもと・としあき)
人事・戦略コンサルタント
〇HRストラテジー 代表
○日本人材マネジメント協会(JSHRM)執行役員
外資系大手コンサルティング会社であるPwC、マーサー ジャパン、
アクセンチュアなどを経て現職。5万人以上のリストラを行い、
6000人を超える次世代リーダーや幹部の選抜・育成に関与する。
その中で、「人の持ち味に合わせた育成施策を行えば、人の成長に2倍以上差がつく」
ことを発見し、体系化する。
そのノウハウを、クライアント企業にはマネジメントの仕組みとして、
社員には具体的な仕事術へと落とし込み提供。
24年間で、外資系・日系の世界的大企業から中堅企業まで、
600社以上の人事改革と生産性向上を実現する。自らもその仕事術を実践することで、
スタッフからプリンシパル(部長クラス)まで8年という驚異的なスピードで昇進する。
現在は、企業向けのコンサルティングに加え、
「すべてのムダをなくし、自分らしく、しなやかに活躍できる世界」にするため、
「持ち味の見つけ方・活かし方」を、ビジネスパーソンのみならず学生にも広めている。
「仕事術」「働き方」などのテーマで、メディアへの寄稿多数。
また「日本企業の働き方・賃金改革の在り方」について、
英国放送協会(BBC)から取材を受け、その内容は全世界に配信された。
著書に『「稼げる男」と「稼げない男」の習慣』(明日香出版社)、
『部下こそ上司にリーダーシップをとれ』(クロスメディア・パブリッシング)がある。
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