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人生のヒントになる本

あしたの履歴書――目標をもつ勇気は、進化する力となる

1000社・10万人・1000万項目におよぶ
人事評価データからわかった 「目標を必ず実現する実践的メソッド」を初公開!

目標があるからこそ、「いま、ここ」を一生懸命に生き、楽しめるようになる。そのために必要なのが、ディープチェンジ、すなわち深い自己変容なのです。

ディープチェンジとは、「他人が決めた進路」に乗って流れに身を任せている「川下り」から、「自分で決めた進路」で「山登り」へ転換することに他なりません。とは言え、「山登り」とは必ずしも転職を指しているわけではありません。現在の仕事の中で、それを見出すことも多いのです。むしろ強調させていただきたいのは、転職が必ずしも「山登り」を意味していないということです。ディープチェンジの伴わない転職は、転職先でも同じような問題を繰り返すことが多いとされているのです。
だからこそ本書では、まさに現在の仕事の中でディープチェンジを実現していくことを目標としているのです。

「あしたの履歴書」は、そのお手伝いをするためのツールです。本書に書いてあるメソッドに従って、あなたの将来の「あしたの履歴書」を作成し、ディープチェンジを起こしてください。そしてミッションや目標をより明確にすることであなたの市場価値を高めていってください。

目標を持つ勇気は、進化する力になります。しかし、目標をもつことは簡単なことではありません。
何が目標をもつ障害になっているのでしょうか? 目標をもつにはどうしたらいいのでしょうか?

「あしたの履歴書」をつくることで、自分が本当にやりたかったこと、目標、ビジョン、そしてミッションを見出すことができます。目標が明確になれば、計画的・戦略的に物事に取り組むことができるようになり、あなたの市場価値は必ず上がります。

本書の最大の狙いは、あなたの市場価値を上げることであり、その市場価値を端的に表わしている「職務経歴書」をベースとしてキャリアパスを描いていきます。「履歴書」と「職務経歴書」がキャリアの2大書類と言われていますが、これらは転職のためだけのものではありません。むしろ、キャリア・デザインやキャリアプランの2大書類なのです。

「あしたの履歴書」では、実務ベースの能力開発を重視し、この職務経歴書をベースとして、さまざまな手法やシート(ツール)を使いながら、3年後の目標を設定していきます。そして、さらにその先の10年、20年、30年と10年単位での目標設定にも取り組んでいってほしいと考えています。

なぜなら、より長期の目標を考えることで、自分の常識やリミッターを取っ払って、本当にあなたの心の底から湧き上がるような生きる目的が現れてくるからです。これがミッションです。ミッションは3年後の目標と比較すると、より広く社会や世の中に何かを残していきたいという強い思いとなり、さらに深いディープチェンジにつながるのです。
目次
はじめに――「あしたの履歴書」がディープチェンジを起こす

第1章「あしたの履歴書」が求められる時代がやって来た
多重的なパラダイムシフトを前提にキャリアを考える
大企業にいることは、もはやリスクでしかない
AIとは、もはや「異星人的知性」を獲得すること
従業員満足から従業員エンゲージメントへ
働く人の幸福度を診断するたった12の質問
「変えられるもの」と「変えられないもの」を区別する
「自分を変えるスイッチ」はどこにあるか?
業績改善・自己変革のプロセスを採用した「あしたの履歴書」

第2章「あしたの履歴書」が未来を創る力になる
学習指導要領の大改革で「未来を創る力」を重視
即興コメディの訓練が米国ビジネス教育の最先端!?
AI時代には「論点を立てる力」が最も重要
高橋恭介の「あしたの履歴書」
最初の事業は失敗し、76か月間赤字
田中道昭の「あしたの履歴書」
挫折の中で見出した「ミッションとは灯台の明かり」
いまの仕事を愛するための「あしたの履歴書」
メルカリに見る仲間と目標の重要性
個性を生かして「目標をもつ勇気」を養う

第3章 自ら人生の脚本家となり、主人公となる
「あしたの履歴書」の全体構造
「あしたの履歴書」の理論的裏づけ
3人の受講生
セルフリーダーシップはリーダーシップの基本
リーダーシップは「I am OK」から始まる
管理職になるほど、他者から肯定される機会は減る
自分で自分に「OK」を出すのがセルフリーダーシップ

第4章「きのうの履歴書」
過去を振り返り、「エンゲージメント・グラフ」をつくる
「ヒーローズ・ジャーニー」に共通のストーリー展開
武器をもたない時の強さが本当の強さ

第5章「きょうの履歴書」
「仕事の重要性再発見シート」をつくる
38の価値観から3つを選ぶ
ふだんの業務を洗い出す
「することを愛する」と自分の仕事が広がる
「やりたい・できる・やらねば」を整理する
「やるべきこと」をクリアするのが業績アップの秘訣
3つのマネジメントが「自己受容感」を高める
ホワイトオーシャンは感謝のパワーを生み出す

第6章 3年後の「あしたの履歴書」
職務経歴書の重要性と3年後にやりたいこと
3年後の目標を「5W1Hシート」で
成果をリアルにイメージできる「成果シート」
「あしたの職務経歴書」で、3年後を明確に
MBOコンピテンシーシート」で行動の目標づくり
行動目標を読むだけで働きぶりが見えてくる

第7章 目標も進化する「あしたのPDCA
PとDしかやっていない人が多い
「あしたのPDCA」で目標達成を支援
「あしたのPDCA」は目標も進化する
成長の定点観測ができる
「週次PDCA」を使って長中短期を同時に見る
色がつくまでイメージしよう

第8章「あしたの履歴書」30年計画編
30年計画は自己実現の目標となる
超長期思考の偉大な3人の経営者たち
「大きな円の弧」こそ、ミッション
「山のワーク」でミッションが見えてくる
30年計画を立てる段階からデーモンを想定しておく意義
30年計画にインパクトを与える3大ポイント
何によって憶えられたいですか?

おわりに――目標をもつ勇気は、進化する力となる

著者について

高橋恭介
1974年、千葉県生まれ。大学卒業後、興銀リース株式会社に入社。2年間、リース営業と財務を経験。2002年、ベンチャー企業であったプリモ・ジャパン株式会社に入社。副社長として人事業務に携わり、当時数十名だった同社を500人規模にまでに成長させ、ブライダルジュエリー業界シェア1位にまで成長させた。
2008年には、同社での経験を生かし、リーマンショックの直後に、株式会社あしたのチームを設立、代表取締役社長に就任する。現在、国内19拠点、台湾・シンガポール現地法人を設立するまでに成長。1000社を超える中小・ベンチャー企業に対して人事評価制度の構築・運用実績をもつ。給与コンサルタントとして数々のセミナーの講師も務める。主な著書に『人が辞めない会社がやっている「すごい」人事評価』(アスコム)、『人事評価だけで利益が3割上がる』『あなたの給与は3割あがる』(共に、きこ書房)などがある。

田中道昭
「大学教授×上場企業取締役×経営コンサルタント
立教大学ビジネススクール(大学院ビジネスデザイン研究科)教授。シカゴ大学経営大学院MBA。専門は企業戦略&マーケティング戦略及びミッション・マネジメント&リーダーシップ。三菱東京UFJ銀行投資銀行部門調査役、シティバンク資産証券部トランザクター(バイスプレジデント)、バンクオブアメリカ証券会社ストラクチャードファイナンス部長(プリンシパル)、ABNアムロ証券会社オリジネーション本部長(マネージングディレクター)等を歴任し、現在は株式会社マージングポイント代表取締役社長。小売、流通、製造業、サービス業、医療・介護、金融、証券、保険、テクノロジーなど多業種に対するコンサルティング経験をもとに、東洋経済オンライン、プレジデントオンライン、ニューズウィーク日本版オンライン等にも定期的に執筆中。主な著書に『ミッションの経営学』『人と組織 リーダーシップの経営学』(共に、すばる舎リンケージ)、『アマゾンが描く2022年の世界――すべての業界を震撼させる「ベゾスの大戦略」』(PHP研究所)がある。

 

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