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人生のヒントになる本

最難関のリーダーシップ――変革をやり遂げる意志とスキル

★「大きな変革を実現しようとする人にとっては有意義だろう。」柳川範之東京大学教授(読売新聞書評)
★「目の前の複雑な課題に挑む、勇気がわいてくる。」宇田川元一、埼玉大学准教授
★「『現場での実践演習』の部分だけでも読んで試してみる価値は大です。」嶋田毅、グロービス出版局長

NHK教育テレビ「リーダーシップ白熱教室」でおなじみの ハーバード名物教授、ロナルド・A・ハイフェッツ最新刊!

企業合併、戦略転換、風土改革、イノベーション……一筋縄ではいかない「最難関」にどう挑むか?
実は反対派の部下、本音が見えない上司、傍観する経営者……多様な価値観を持つ「人」をどう束ねるか?
「最も困難」かつ「最も重要」な問題に取り組む人のサバイバルガイド。

【各界の変革者から絶大に支持されるハイフェッツ理論、完全網羅】
■それは技術的問題ではない――「適応課題」だ。
■技術的問題に飛びつかない。現実を観察・診断・分析せよ。
■「非公式の権威」を拡大せよ。
■「不均衡の生産的領域」まで、組織の温度を引き上げる。
■バルコニーとダンスフロアを行き来せよ。
■誰もが見て見ぬフリをする「エレファント」を指摘せよ。
■最も重要なのは、リーダーではない。「リーダーシップ」である。
■「リーダーシップ」こそ、最も危険で最も価値ある行動。

ロナルド・A・ハイフェッツ Ronald A. Heifetz
1951年生まれ。ハーバード・ケネディスクール上級講師。
コロンビア大学ハーバード・メディカルスクール卒業後、
外科医、精神科医の研修を経て1983年からリーダーシップ研究に専念。
独創性に富んだリーダーシップの教育と実践法が世界中から高く評価され、
日本でも「リーダーシップ白熱教室」が大きな話題に(NHK教育テレビ)。
IBMマイクロソフトマッキンゼー世界銀行、CIAなどのアドバイザーも務める。
著書に『最前線のリーダーシップ』『リーダーシップとは何か! 』。

 

出版社からのコメント

(以下、「日本語版への序文」より一部抜粋)

これまで約35年にわたってハーバード・ケネディスクールの教壇に立ち、ビジネス、教育、政府、病院、NPOのリーダーシップの実践者たちとともに、彼らが抱える様々な問題について議論してきた。また世界中の営利・非営利・公共の現場に赴き、リーダーたちが自分にとって最も大切な問題を前進させ、人と組織をまとめ動かせるよう支援してきた。私のクライアントや卒業生の中には、大統領、首相、国際的な非営利団体や企業のCEOやエグゼクティブが含まれている。

彼らとの素晴らしい経験を通じて私が信じていることは、あふれるほどの時間、エネルギー、技術、経験を投じても、私たちがなお解決できずにいる問題のほとんどが、「技術的問題」ではなく「適応課題」だということ。そして、私がこれまでのキャリアを通じて見てきた彼らの失敗の最大の原因は、向き合っている問題が「適応課題」であるにもかかわらず、それを「技術的問題」として扱ってしまうことだ。

「技術的問題」であれば、これまで成果をあげてきた経験や専門性、さらには私たちの文化、伝統、組織、科学から蓄積された知識を使って問題を解決することができる。こうしたやり方は、誰の痛みも伴わず、犠牲も想定でき受け入れられる。だからほとんどの組織が、直面している問題を適切に診断することなく「技術的問題」と断定し、技術的解決策に飛びつき、そして問題は残り繰り返される。

それに対して「適応課題」は、経験や専門性だけでは前に進まない。社会やコミュニティや組織の人々が大切にしている価値観や信念を明らかにし、彼らが変化に適応できるように戦略的かつ政治的に対処することが求められる。それは厳しい現実を直視し、価値観の一部を手放して優先順位をリセットし、過去の忠誠心を見つめ直し、一時的な痛みや失望や恐怖に対処するよう突きつけることである。

誰も好んでやりたいとは思わないだろう。相手に痛みをもたらすだけでなく、自分にもキャリアや生活の危機を招くことになる。だが古今東西の歴史が物語っている通り、誰かがやらなければ、国家、社会、コミュニティ、組織は変化に適応できず、崩壊してしまう。だから、リーダーシップとは最も危険で、最も価値ある行動なのだ。

 

 

 

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