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人生のヒントになる本

論理的思考 最高の教科書

ほとんどの問題は“論証"で解決できる!


「どうすればわかりやすい話になるのかわからない」
「議論における複数の意見をうまく整理できない」
「それらしい根拠を提示されただけで、なんとなく納得させられてしまう」
このような悩みをお持ちの方にぜひ読んで頂きたい一冊です。

論理とは何か、論理的に思考するとは何か、演繹と帰納はどのように違うのか、はたまた論証上の誤りや認知的なバイアス(誤謬)とは何か。こういった事柄について知っておくのは、議論の場だけではなく、日常生活でも有効かつ重要です。

さらには、相関と因果の違いについても、理解しておきたいものです。論証のもととなる根拠に使われるデータが偏りのない適正なものであることも、見極めなければなりません。

本書は、一般的に言われる論理的思考についての誤解を解き、「論理」「論理的であるということ」の意味を改めて解き直します。

第1章 論理的思考についての誤解を解く
第2章 主張と主張をつなぎ合わせる
第3章 論証の二大分類:演繹的論証と帰納的論証
第4章 帰納的論証の詳細
第5章 仮説演繹法
第6章 論証を通して推論上の誤りに敏感になる
第7章 認知スタイルを通して論証上の誤りに敏感になる
第8章 相関と因果と論証

出版社からのコメント

この本は以下に示す例のような体験をしたことがある方にぜひ、お読みいただきたいのです。

例1:会議やミーティング等で「あの人の言っていることは支離滅裂で何を言っているかさっぱり分らない。話しがまとまっていないし、首尾一貫した筋が通っていない」等と批判的に思うことがあるけど、いざ、「じゃあ、どう言えば分りやすい話しになるのですか?」と尋ねられたら、自分でも明確な答えが出てこない。

例2:議論、討論、ディスカッションなどに参加している複数の人の意見が様々にだされ、どの考えとどの考えが対立しているのか、その対立点はどこなのかを把握、整理しようとするのだけど、うまく整理できない。

例3:ある人の主張は理解できるのだけど、どうして、どうしてそう主張できるのかがよくわからないことがある。そんな時、その主張を支えるような根拠がだされるとそれだけでなんとなく納得してしまう傾向にある。しかし、後で頭を冷やして振り返ると、やっぱり、議論の組み立てが分らない。

ここにリストアップした事柄は「論理的思考」とは何かについての基礎的理解や、トレーニングが不足していること一因ではありますが、それだけでなく「論理的思考」に関して基本的に誤解していることも原因となっています。
例えば、例1でいうなら、発言が支離滅裂で、首尾一貫しなくなってしまうのは、自分が今言ったことと、その次に言うことの関係性を考えずに話しているからなのです。ですから、これを解消するには、文と文の間の関係が明示的な接続詞とか接続語句を使って表現すればいいのです。論理の重要な基礎は文と文の意味的な接続にあります。論理的であるということはそれらの意味関係に敏感であることに他なりません。
また、例2では複数の人の意見の対立点が掴めないことがあげられていました。意見の構造が掴めないのは、詳細は本文に譲りますが、論証という考え方を知らないからです。論証とは、自分の意見を言う場合に、ある根拠(データ)を元にして、そこから主張(結論)を導きだすことをさします。相手の話しをこの要素に分類しながら聞けば、意見にどの要素が欠けているのか、また、どの要素間に対立が生じているかなどが直ぐにわかります。論証は、文と文の間の接続と同様に、論理の基礎の重要な一部です。論証の理解によって例2例3の問題もクリアできます。

 

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