book book book

人生のヒントになる本

ビットコインとブロックチェーンの歴史・しくみ・未来

ビットコインはどこへ向かうのか?


暗号通貨とは、何か? それは、どのように誕生、発展し、どこへ向かうのか。すべてをスリリングに解き明かす。

2008年、サトシ・ナカモトと名乗る人物によって、ビットコインという新たなお金(暗号通貨)が発明された。それは、ビジネスや金融システムの未来を切り開く
可能性を持つとともに、世界に大きな混乱をもたらすものであった。
今、世界を賑わせているビットコインと、それを支える基幹技術であるブロックチェーンについて、、歴史、しくみ、課題、未来の可能性を抜群のストリーテリングで解き明かす迫真の科学ドキュメント。ミステリー小説のような面白さ!!


●主要目次
第1章 ビットコインの基本
第2章 ビットコインの誕生
第3章 暗号で通貨を作る方法
第4章 ブロックチェーン
第5章 デジタルな方法で採掘する
第6章 暗殺者とドラッグ:初期のビットコインの使い道
第7章 Mt. Goxの試練
第8章 ビットコインの成熟
第9章 ビットコインは本当にお金か?
第10章 サトシ・ナカモトの復活と失踪
第11章 ビットコインの改良とアルトコインの台頭
第12章 お金だけの話ではない
第13章 ビットコインから自律企業へ
第14章 まとめ

出版社からのコメント

訳者あとがき

ここ数年、ビットコインや暗号通貨といった言葉をよく目にする。マスコミが言うには、うまくすれば大儲けできる一方、詐欺などの犯罪の温床でもあるという。ネットから生まれた新発明が、一部の人たちに熱狂的に歓迎されると同時に、世間にうさんくさく受け止められるのはいつものことだ。しかし、経済の根幹をなすお金の話となれば、毛嫌いして目を背けているわけにはいかない。もしも経済全体に影響を及ぼすような存在だったら、すべての人に関わってきてしまう。誰もが最低限の知識くらいは身につけておくべきではないだろうか。
書店に行くと、そんな暗号通貨を取り上げた本が何冊も平積みになっていた。「ブロックチェーン」、「フィンテック」といった単語が躍っているものもある。パラパラとめくってみると、暗号通貨でいかに儲けるかを具体的に説明した投資指南本が多い。資産運用をもくろんでいる人以外にとっては、ちょっと的外れかもしれない。一方、システムに暗号通貨を組み込むための技術解説書も何冊か見られる。プログラムコードやデータ構造を示しながら専門的側面を詳細に解説したもので、プログラマーや開発者以外の人には敷居が高い。
多くの一般の人に受け入れられそうなのは、この中間あたりの本だろう。暗号通貨とは何であってどういうしくみなのかを、具体的に、しかも直感的に説明している本だ。また、暗号通貨がどうやって誕生してどのように発展してきたか、そして今後どうなっていくかも知りたい。さらに、事実は小説よりも奇なりを地で行くような、端から見ている限りは何とも愉快な逸話もいくつかあるので、それも聞きたいところだ。本書は、ちょうどそのあたりをターゲットにした、一般の人向けの教養書と言えるだろう。暗号通貨の誕生の背景、発展に関わった人物、さまざまなつまずきや失敗の話も交えて、重要なポイントを簡潔に押さえている。本書を読むことで、暗号通貨という新技術の全体像が何となく見えてくると思う。さらに詳しく学ぼうという人にとっても、足がかりになるのではないだろうか。
暗号通貨をめぐる情勢はめまぐるしく変化しているし、今後もさまざまな問題や騒動が発生するのは必至だろう。安易にブームに飛び乗って後から痛い目に遭うことがないよう、また、無責任な報道やネットの書き込みに振り回されることがないよう、基本的な知識はぜひ身につけておきたい。本書がその一助になれば幸いだ。

水谷 淳

 

f:id:hopehill:20170904084714j:plain

 

もしこの記事を楽しんで頂けたら、

はてなブックマーク(下記の青いB!ボタンです)を押していただけますと幸いです。

非常に励みになります!